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とある理学療法士の就労、そして子育て奮闘記

注目のリハビリ領域2021。今後が楽しみなリハビリ領域3選。

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こんにちは。理学療法士のゆろです。

2020年は新型コロナウイルス感染で医療現場には大きな混乱が。

医療従事者にとって波乱の年でした。

 

そして、社会そのものが大きく変化しました。

経済は大きく傾き、

失業者も多く、

働き方もリモートが多く取り入れられ、

自宅で過ごす時間が増加、

などなど。

 

そんな社会背景を踏まえて、2021年、そして今後注目されるリハビリ領域を予想。

※あくまでとある理学療法士の予想です。

 

 

Contents 今後注目のリハビリ領域 3選

ウィメンズヘルス

終末期リハビリテーション

介護予防訪問リハビリテーション

 

 

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注目のリハビリ領域 ウィメンズヘルス

ウィメンズヘルスとは?

「ウィメンズヘルス」という言葉を知ったのは恥ずかしい話、理学療法士になってから10年目になるころ。

とはいえ、実はまだまだ日本では歴史は浅く、ここ数年でよく耳にするようになりました。

 

ウィメンズヘルスとは、

ウィメンズヘルスとはジェンダー性役割などを含む心理社会的要因を配慮した女性の健康であり、このような要因がどのように女性の健康を障害しているかについて、従来の医学を再評価し、更なる改革を行なうものです。

引用元:ウィメンズヘルスとは | 一般社団法人Fumi Horiguchiウィメンズヘルス研究所 (fumi-wh.com)

 主な対象ケースとしては、

☑ 妊娠、出産、加齢などによる骨盤底の歪みや排尿トラブル

☑ 月経不順

☑ 就労、日常生活おけるボディバランスの崩れ、心的ストレス    etc

 

ウィメンズヘルスが注目される理由

新型コロナウイルス感染拡大が多くの女性に影響。

例えば、

☑ 世帯収入が減り、就労する主婦が増加。

妊娠を避ける。

☑ 家族や自身のステイホームによるストレス。

育児や介護における過度な緊張。

などなど。

 

結果、

これまでのライフスタイルが大きく変わったことで心身へのストレスが増えた。

見通しこそ立てられないが、感染収束に併せて妊娠を前向きに考える夫婦が増えてくる。

など、ウィメンズヘルスの対象者が今後増加してくることも予想されます。

 

そもそも本邦における歴史が浅いだけに今後の飛躍が期待できる領域です。

加えて、社会の大きな変化が女性に与える影響を踏まえると、需要も増えてくる領域だと思います。

 

主な研究会、学会等

☑ ウィメンズヘルス・メンズヘルス理学療法部門研究会

☑ 日本運動器理学療法学術大会

☑ ウィメンズヘルスケアフォーラム         etc.

 

 

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注目のリハビリ領域 終末期リハビリテーション

新型コロナウイルス感染で身近な方が重症化したり、あるいは亡くなってしまった方もいらっしゃるかと思います。

日々強まる緊張と不安。

まさかこんな世界になろうとは…

 

一方で、注目が予想される領域のひとつが「終末期」患者のケアです。

アドバンス・ケア・プランニング(人生会議)の重要性が再認識されているためです。

 

終末期とは?   アドバンス・ケア・プランニング とは?

終末期とは、

日本老年医学会は、「病状が不可逆的かつ進行性で、その時代に可能な最
善の治療により病状の好転や進行の阻止が期待できなくなり、近い将来の
死が不可避となった状態」と定義している。

引用元:Microsoft Word - ~8583525.doc (scj.go.jp)

3大疾病(がん、脳卒中、心疾患)、老衰などにより人生の終わりが考えられた状況ということですね。 

 

アドバンス・ケア・プランニングとは、

人生の最終段階における医療・ケアについて、本人が家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合う取り組み

引用元:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02615.html

2019年に厚労省が「人生会議」という愛称を決定し、推奨しています。

患者自身の意思決定支援として、大切な過程です。

 

後に患者本人の意思決定能力が低下することも想定して、予め

「どんなケアを望むか?」

「どこで最期を迎えたいか?」

「誰に看取られたいか?」

などを話し合う過程がアドバンス・ケア・プランニングです。

 

終末期リハビリテーションが注目される理由

新型コロナウイルス感染によりヒトの「死」が身近に感じられた2020年…

自分が、家族がもし人生の終末を迎えようとしたとき…

 

高齢者をはじめ「アドバンス・ケア・プランニング(人生会議)」というものが徐々に広がっている印象を受けます。

書店では「エンディングノート」がキーワードとなる書籍も見受けるようになりました。

 

生き方も千差万別、死に方も同じです。

死に様は生き様  ※自論

 

そして高齢社会突入の中、終末期患者への支援も多様性に富んできます。

リハビリ職はどれだけ患者家族の意向に沿った支援ができるでしょうか?

 

まさにこれからリハビリ職の真価が問われる分野と言えます。

 

主な研究会、学会等

☑ 日本緩和医療学会学術大会

☑ 日本アドバンス・ケア・プランニング研究会

☑ 日本エンドオブライフケア学会学術集会        etc

 

 

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注目のリハビリ領域 介護予防訪問リハビリテーション

介護予防とは?

フレイル(虚弱)」という言葉をご存じですか?

フレイルは、高齢期において生理的予備能が低下することでストレスに対する脆弱性が亢進して不健康を引き起こしやすい状態のことです。

一般的には要介護状態になる前の段階と言われています。

 

その要因は身体的、社会的、精神心理的と多面的で、

例を挙げると

ロコモティブシンドローム

 (運動器の障害により要介護状態となる、もしくはその危険性が高い状態)

サルコペニア(加齢による骨格筋量の低下)

☑ 引きこもり

☑ うつ         etc

 

人生100年時代とよばれるようになり、誰しもがいつまでも健康でその人らしく生きていたいものです。

介護予防とは「健康」と「その人らしさ」の維持を支援するものです。

 

介護予防が注目される理由 そしてなぜ訪問リハビリなのか?

新型コロナウイルスにより高齢者のステイホームが深刻化。

要支援者がまさにフレイルへ移行しやすい社会となりました。

他者との触れ合いが少なくなり、精神心理(認知)への影響も出やすいでしょう。

 

そして人生100年時代の高齢社会。

デイケア、デイサービス、訪問リハビリなど介護保険分野の活躍は大いに期待できます。

 

そして訪問リハビリは健康管理の手段としてだけではなく、感染リスクを最小にできるメリットもあります。

 

一方で、2021年介護報酬改正案では、訪問リハビリに対する風当たりの強さも感じました。

 しかし、需要は計り知れない分野と思います。

 

yurosannolab.hatenablog.com

 

ゆえに、リハビリ職がどんな強みを発信して、その職域を確保していくのか…

そんな意味でも注目の分野です。

 

主な研究会、学会等

☑ 日本予防理学療法学術大会

☑ 日本サルコペニア・フレイル学会大会

☑ 日本訪問リハビリテーション協会学術大会      etc

 

 

今回のオチ

ロボットやリモート支援など最先端分野ももちろん注目ではある…

ただ、これらは施設や地域の環境などに左右されやすいのも事実…

 

地方で就労している自分だからこその3選となりました(汗)

いずれも歴史の浅い、しかし非常に興味深い分野かと思います。

 

興味のある分野はありましたか??

 

 

 気軽に覗いてみてください。

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