ゆろさんOlablog ~らしく生きよう!~

とある理学療法士の就労、そして子育て奮闘記

予防支援で重要なこと。「行動変容」の評価とアプローチ。

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こんにちは。

理学療法士、ゆろです。

 

私たちの仕事は…

 

病気になったり、怪我を負ったり、

そんな患者さんに運動だったり、徒手療法だったり、作業だったり…

多種の方法でリハビリテーションを提供しています。

 

そして今回伝えたいこと。

 

人生100歳時代。

人々のヘルスリテラシーも向上の一途。

※ヘルスリテラシーとは、健康状態の維持・増進のために情報を理解して、活用する能力。

 

我々メディカルスタッフにとって

病気になる前、病気から復帰した後の予防支援も重要な仕事なんです。

 

そして、人の健康をサポートするために大切なのは、

サポートしたい人自身の

「健康でいるために行動を変えたい」と思う意志、

そしてそれからの行動を変えていくこと。

 

健康を維持するために、結果的にその人の行動が変わっていく…

 

結構大変なことです。

そのために必要な「行動変容」に関する評価やアプローチについてまとめます。

 

 

 

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予防支援で重要なこと

予防支援としてメディカルスタッフがサポートできることはたくさんあります。

 

禁煙教育、

食事指導、

運動指導と促進、

メンタルヘルスケア

などなど…

 

しかし、重要なのは

サポートするその人自身が健康であるために

まずは「変わりたい」と思うことです!

 

その気がないのに人から

あーだ、こーだ

言われてもその人の生活や行動そのものを変化させるのは無理な話です。

 

皆さんもそうですよね?

 

つまり、

その気がない方に関しては、その気になってもらう必要があります。

 

 

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「行動変容」モデル

行動変容とは?

定義:健康の維持と増進のために行動を望ましいものに改善すること。

 

本質:患者さん(対象者)を変える・・・✖

   患者さん(対象者)自らが変わろうとするのを支援する・・・〇

 

行動変容のアプローチは、

 

☑ 疾病予防

☑ 生活習慣の改善

☑ 慢性疾患や依存疾患への介入

などに有用とされています。

 

行動変容モデルとは? 

 行動変容ステージモデルでは、人が行動を変える場合は「無関心期」→「関心期」→「準備期」→「実行期」→「維持期」の5つのステージを通ると考えます。行動変容のステージをひとつでも先に進むには、その人が今どのステージにいるかを把握し、それぞれのステージに合わせた働きかけが必要になります。

引用元:行動変容ステージモデル | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)

 

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イメージとしては…(上図参照)

 

行動を変えることで得られる恩恵(たとえば肥満が改善する、など)よりも

行動を変えることに対する負担(面倒くささ、など)が勝る時期は、

無関心期~関心期

 

負担に感じながらも恩恵も理解できた時期は、準備期

 

恩恵への期待や実感が負担よりも勝り、行動自体が変化したら、実行期

 

継続出来たら、維持期を経て行動変容を確立できたことになります。

 

「行動変容」の評価

「行動変容」を評価するということは、

その人が現時点で行動変容モデルの

どのステージにいるのかを評価することです。

 

それを判断するものとは?

 

その人が、

☑ ある行動を変えることをどのくらい重要に思っているか?

☑ その行動を変える自信がどのくらいあるのか?

 

この重要度と自信度の2つ。

 

Kellerらは、それぞれを1~10段階で聴取するモデルを提唱しています。

( conviction-confidence model ;重要度‐自信度モデル )

 

例えば…

 

「過食を改善したい気持ちはありますか?」・・・重要度の聴取

「食事量を抑えられそうですか?」    ・・・自信度の聴取

 

いずれの聴取結果も低い数字であれば、

無関心期に近い状態と言えます。

 

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モデルステージに合わせたアプローチを

例えば無関心期にある人に対して、

いきなり環境だけ整えて、「やってくださいね」

なんて言っても行動変容に至るとは到底思えません。

 

そもそも意志が伴っていないわけですから…

 

そしてこの無関心期、関心期に該当する方のサポートが、

臨床や現場で問題になる場合が多いと言えます。

 

無関心期に近いステージで必要なアプローチは…

 

行動を変えることで生じるメリットだったり、

行動を変えないことで生じるリスクなどを指導して、

まずは重要度を向上させることでしょう。

 

準備期で必要なアプローチは…

 

望ましい行動を少しでも経験して、

「うまく変容できてきている」という自信をつけていくことです。

日記などの振り返りツールなどは有効かもしれません。

 

実行期以降に必要なアプローチは…

 

よりやる気の出る環境に変えていく。

継続できた時のご褒美なども自分で考えてもらう。

などなど、ポジティブな良循環を促すことだと思います。

 

 

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まとめ

健康維持、増進のため対象者の行動を変える必要があります。

 

前提として、大切なのはその人自身が「変わりたい」と思うこと。

 

「行動変容」に対する重要度と自信度を評価してみよう。

 

「行動変容」モデルのどのステージにあたるかを考え、適切なアプローチを。

 

 

今回のオチ

実は現在、私自身も行動変容中です(汗)

 

今までは病院勤務で院内の端から端まで動き回っていました。

階段も何往復もして、かなりの活動量だったと思います。

 

しかし、2021年10月から訪問看護事業へ転職…

車で移動し、利用者さんのご自宅でリハビリ。

 

活動量が激落ちすること間違いなし!!

これは太る(汗)

 

今のうちに食事量を減らし、

筋トレやストレッチ、全身運動を継続的に…しようとしている段階。

 

これは…準備期ですね(苦笑)

そのくせ備品だけは整えている体… ↓

 

 

 
不定的ながらも身体を動かすこともあるので、

環境からのアプローチも有りっちゃ有り??

 

 

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