子育て世代も生命保険不要?保険を断捨離して資産を増やそう。
こんにちは。
妻と子供2人、4人暮らしの大黒柱 ゆろ です。
子育て世代の皆さん…
民間の生命保険 って加入されていますか?
家庭を持ち、子供が出来たタイミングで、
「家族のために保険を見直したい」って言ったら、
民間生命保険営業者から…
「家族が困らないように若いうちから保険を組みましょう」
「万が一でも家族が生活できるように」
「自分が障害者になっても世帯収入が減らないように」
なんて決まり文句に納得していろんな保険に加入してませんか??
私はしてました(恥)
その保険、必要ないかもしれませんよ。
☑ 保険料の月額が多い方
☑ 万が一の時、公的社会保険でどの程度お金がもらえるか知らない方
是非とも最後までご覧ください。
本当に現在加入されている保険が必要なのかが見えてきます。
- 実はすごい公的保険~社会が保障してくれるあれこれ~
- 実際に受け取れる公的年金を算出してみよう
- 子育て世代だからと言って、その保険は必要?
- 保険は断捨離、そして資産を増やす体で
- まとめ
- 参考書の紹介
- 今回のオチ
実はすごい公的保険~社会が保障してくれるあれこれ~
医療保険
国民はいずれかの医療保険に加入しています。
☑ 一般のサラリーマンを対象とした健康保険
☑ 公務員や船員を対象とした共済組合、船員保険
☑ 市区町村の住民ごとに構成される自営業者等を対象とした国民健康保険
そして医療を受けた場合(労災や美容整形などは除く)は、
これらの医療保険が適用となります。
現行、医療費の自己負担額は原則3割。
後期高齢者医療制度で75歳以上は原則1割。
そして(重粒子線治療など)先進医療などを除き、
高額療養費制度により医療費の上限は月10万程度。
また、会社員が病気や怪我で連続する3日間を含み4日以上仕事を休む際は、
健康保険から公的に傷病手当金を受け取ることができます。
民間の医療保険の必要性は実は低いのです。
上限額10万円×数か月 程度の貯金があれば、民間の医療保険は不要かと…
障害年金
病気や負傷によって所定の障害認定を受けた際に支給される公的年金です。
現役世代の方も含めて受け取ることができます。
「障害基礎年金」と「障害厚生年金」があり、
国民年金に加入していた場合は「障害基礎年金」、
厚生年金に加入していた場合は「障害基礎年金」に上乗せして、
「障害厚生年金」が請求できます。
分かりやすく言うと…
自営業者やフリーランス → 障害基礎年金
会社員や公務員 → 障害基礎年金 + 障害厚生年金 を受け取れます。
障害認定の程度はこんな感じです。
1級: 他者の助けなしでは、身の回りの用事を済ませられない。
2級: 他者の助けは必須ではないが、働けない、日常生活が困難。
3級: 通常勤務が困難、軽作業に限られる。
自分が病気になって就業能力がなくなったら…
確かに収入がなくなるわけですから、家庭持ちは一層不安ですよね?
でもそれは公的にどの程度もらえるか分からないから漠然と不安なだけです。
配偶者、子供の加給もあるし、実は一般会社員は結構もらえるんですよ?
算出の仕方は後程。
遺族年金
国民年金、厚生年金の加入者が死んでしまった際に、
生計を共にしていた遺族に対して支払われる年金です。
「遺族基礎年金」と「遺族厚生年金」があります。
亡くなった人の職業や家族構成などによって、
「遺族基礎年金」と「遺族厚生年金」のいずれか、もしくは両方を受給できます。
配偶者が受給する場合、夫と妻で支給される金額や年齢に違いがあります。
算出の仕方は後程。
実際に受け取れる公的年金を算出してみよう
例を挙げて実際に算出していきましょう。
年齢: 35歳
仕事: 会社員
年収: これまでの平均年収400万
平均標準報酬月額:33.3万
標準報酬月額とは、4~6月の給与の平均値(報酬月額)を、規定の等級表に当てはめた額のこと
家族: 35歳の妻、9歳と7歳の子供2人 …の場合
…これ、ほぼ私です(汗)
障害年金を算出
※報酬比例を求める際に加入年数が25年に満たない場合も25年として算出
両@リベ大学長 著:本当の自由を手に入れる お金の大学 より引用改変
もしも1級の障害認定をうけたら…
障害基礎年金:781,700円×1.25+224,900円(第1子加算)+224,900円(第2子加算)
=1,426,925円
障害厚生年金:548,100円(報酬比例)×1.25+224,900(配偶者加給)
=910,025円
合わせて… 年額 2,336,950万円(月額 約19万円)
結構、もらえますね。
もしも生活で不足分があるとすれば、
条件次第で「就業不能保険」を検討すればいいかもです。
※就業不能保険とは、障害のため稼げなくなった時に備える保険です。
遺族年金を算出
「遺族基礎年金」の年額は、
781,700円+子の加算 で計算されます。
子の加算は、
第1子・第2子:224,900円
第3子以降:75,000円
なお、「子」は18歳到達年度まで。
今回の例のように子どもが2人いる場合、
遺族基礎年金の年額は、
781,700円+224,900円+224,900円
=1,231,500円(月額約10.3万円)
一方、「遺族厚生年金」の受給額は、
厚生年金に加入していた期間の平均収入や、
被保険者だった期間によって変わります。
今回は(平成15年4月から被保険者であることを想定し)、
子育て世代の計算式を記載します。
平均報酬月額×0.005481×平成15年4月までの被保険者期間の月数×3/4
※平成15年4月以後の被保険者期間が300月未満の場合も300月として計算します。
今回の例では、
333,000 × 0.005481 × 300月 × 3/4
≒ 410,664円(月額約3.4万円)
なので受け取れる額は、
遺族基礎年金と遺族厚生年金を合わせて…
1,642,164円(月額約13.7万円)
第1子が18歳になるまではこれだけ受け取れるわけです。
この調子で算出していくと…
早見表はこちら ↓ ※亡くなったのが夫の場合。寡婦加算も記載しています。
※子:18歳達成年度の末日まで。
両@リベ大学長 著:本当の自由を手に入れる お金の大学 より引用改変
第1子18歳(9年後)まで月 13.5万円くらい ⇒ 14,580,000円
~第2子18歳まで月 12万円くらい ⇒ 2,880,000円
~妻64歳までの18年 月 8.5万円くらい ⇒ 18,360,000円
もし不慮のトラブルで死んでも…
妻が65歳になるまで合わせて…ざっと3,500万円くらい
すごい額です…
ただ、月々の額はそこまで高くないので必要な分の「死亡保険」は要検討。
死亡保険とは?死亡もしくは所定の高度障害になった際に支払われる保険です。
子育て世代だからと言って、その保険は必要?
実際に自分が障害認定を受けたとき、死亡したときに
家族が受け取る金額が分かりましたか?
他にも失業給付、なんてもあります。
日本の社会保険ってすごいんですね…
私も実際に算出して、
結論、家庭を持ったこの10年もの間、
無駄に民間の生命保険を掛けていました(涙)
3大疾病保険とか、介護保障保険とか… 月12,000円も…
無知って怖いです。
民間生命保険会社の営業の人ってもちろんこんなこと教えくれませんし…
そして私は、
長いお付き合いをしてきた生命保険会社を解約しました。
すっきりした~
代わりに安価なネット型掛け捨て死亡保険に加入しました。
月 3,000円程度です。今までの4分の1w(笑)
保険は断捨離、そして資産を増やす体で
これまでの掛金が4分の1になり、
浮いた4分の3は資産運用に回すのがBEST!
例えば、手軽なところで積立NISAなど…
そもそも保険って不足分を補うための手段であり、
万が一の後の生活を豊かにするために入るわけではありません。
本来、資産があれば入る必要がないわけですから、
資産を増やすことにお金を掛けるのが正解です。
ちなみに私は、
浮いたお金をNISAの投資額に回しました。
資産を増やして、
少しでも贅沢な家族時間にしませんか?
まとめ
民間の生命保険に加入する前に公的な保障を確認しましょう。
会社員、公務員であればなおさら、
万が一の際も結構お金がもらえます。
不足分の保険にだけ入れば大丈夫。
もしかしたら安価な死亡保険ひとつでこと足りるのでは?
そして、無駄な保険料を資産運用に回して生活を豊かにしましょう。
少しでも贅沢な子供との時間にしませんか?
参考書の紹介
本記事、というより、
私自身の保険の見直しそのもの の参考にさせていただいた書籍がこちら。
マネーリテラシーをあげたい方は是非!!
今回のオチ
解約の際、だいぶ生命保険の営業者さんから渋られましたが、
私の算出したお金を提示して逆に納得してもらいました。
論破されないためにも、
前もって算出しておいて良かったと思いました。
そして解約払戻金も資産運用に回す体でいます。
気軽に覗いてみてください。